簿記なんて勉強しても使えない、稼げない。営業スキルを勉強するほうがまし。
こんなことをよく言われます。
仕訳をして、決算書を作る。いかにも地味な感じがします。
でも、簿記の知識があることは、経理の仕事にマストであるだけでなく、日常の生活にもとても役立ちます。
簿記検定は使える資格?
私は、日商簿記検定の1級に合格してますが、これは、意地でとったようなもので、会計士や税理士を目指さない人に1級までは必要ないと思います。
使えるか使えないかというタイトルですが、ぶっちゃけ、検定に合格することと実務で使えることとは関係ないです。ただ、当然、実務でも十分に役立ちます。
商業高校の高校生が目指す検定というイメージがあると思いますが、実社会においても(経理の内輪だけかもしれませんが…)簿記検定合格者には、一定レベル以上があると認識されます。
特に、社会人になってから取得した人は、簿記の知識以上に、仕事に必要な知識を自分で勉強できる人として、大いに期待されるはずです。
ただ、経理や総務を重要視しないような会社、アウトソーシングしているようなところでは、この限りではないですね。
簿記思考
仕事で使えるか、使えないかは別にしても、簿記的な思考は日常の生活にも役立ちます。
例を出すなら、「家を買うこと」と「賃貸に住むこと」の違いを理解できるかできないかが簿記的な思考の例として参考になると思います。
家賃を払うことは、損益計算書上の費用ですが、家を購入すると、貸借対照表に資産と負債が計上され、通常、購入した途端に、負債が資産を上回り、さらに、逃げられないローンの返済が発生します。
会計的には、ローンの返済が終了したときに、(35年ローンであれば、35年後に)資産が残っていて、35年債務の返済が完了したときに、初めて、購入が賃貸より有利な選択と言えます。
持ち家の自由度や賃貸との設備の違いなどありますが、別に家賃が捨て金でないことを理解するのは、簿記的な知識があれば、感覚的に掴めると思います。
簿記を使う
まとめると、簿記資格はそれ自体が役に立つというより、簿記検定に合格するために努力できる人材であることを示すことはできると思います。転職等する場合には、特にその点が評価されると思います。
募集要件として、簿記2級以上などの足きりもあります。
また、簿記的な思考は自分の個人的な思考にも大いに役立ちます。いうなれば、共通言語みたいなもので、簿記を学んだ人と学んでない人では物事の認識に差異が生じています。
会話にギャップが生じるといってもいいです。これが経営者と労働者との違いにつながるのかもしれません。
結論として、簿記を勉強しましょう!
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